PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは?PoWとなにが違うの?わかりやすく解説
PoSとPoWとは
PoSとはブロックチェーンネットワークに組み込まれている、新しいブロックを形成する際の合意方法(コンセンサスアルゴリズム)の一種です。
ブロックチェーンにおいて、コンセンサスアルゴリズムはとても重要で、例えばPoW(プルーフ・オブ・ワーク)はブロックを繋げる取引を検証・承認する際、膨大で複雑な計算式を解くいう作業が必要になります。
PoWはネットワークに参加する複数のマイナー達により競争しながら取引を成立させてブロックを形成していきます。なので1つのPCにかかる負担が大きく、その上計算式を解けたマイナーは取引を検証・承認できますが、その他の計算を頑張ったマイナーによるPCは計算の無駄働きとなり、消費電力の無駄が生じてしまいます。
(マイナーとは暗号資産の報酬を得るために取引を承認させる人達のことを言います。取引を承認させ、報酬を得る事をマイニング(採掘)と言います。)
日ごろエコ社会が叫ばれているなか、全然エコじゃないですよね^^;
その様な問題を解決するために生まれたのがPoSです。PoSは予め取引を検証・承認させるPC(マイナー)を一つだけ決めます。なので、電力に無駄が生じないのです。
では何を基準に取引を検証・承認させるマイナーを選ぶかといいますと、1.担保する暗号資産の量、2.担保している期間、3.ランダム
となっているそうです。
担保する暗号資産の量はイーサリアムでは最低32ETH(1ETH=40万円)必要となっており、かなり莫大な資金が必要ですね^^;
加えて担保している期間や、無作為の場合もあるそうですが、いずれにしてもなかなか手が届かない運用方法になりそうです^^;
ステーキングするマイナーが間違った計算をしてしまったらどうなるの?
もしステーキングするマイナーが計算を誤ったり、怠けたりすると、担保した暗号資産が没収され、他のPCがステーキング計算者として選ばれます^^;
PoWとPoSの違いについて
PoWはPoSと比べると以下の特徴があり、PoWの強みとも言われています。
1.PoSと違い、長い使用実績がある
2.暗号資産を担保する必要がない
3.より力が分散していてセキュリティ面に優れている
暗号資産はPoWのマイニングから歴史が始まったので、システムの信頼度も高いです。しかし、先程も説明した通り、膨大な電力が必要となり、さらに取引を検証・承認できなかった分のPCの電力が無駄になってしまうという環境に良くない面があります。
一方でPoSはPoWと異なり以下の特徴があります。
1.電力が大幅に節約出来るため環境面への大きなプラス
2.拡張性の可能性がある
3.より早い処理能力を有する
特に拡張性の可能性や、早い処理能力は、今後仮想通貨ユーザーが増える事を考えると大きな期待が持たれると言われています。しかし、マイイングと比べ未知な部分があったり、PoWの方が高い強度もつとも言われています。