ステーブルコインとは? 仮想通貨の重要所!わかりやすく解説
ステーブルコインとは、法定通貨(通常のお金)や貴金属と同じ価格を維持する仮想通貨です
その名の通り、stable cion(安定した、コイン)です。
ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨は価格変動が激しく、例えば、何かものを買った時の支払いには不便です
例えば、車を一台買うとします(そう易々とは買わないですが^^;)、昨日までは1BTCだったのが、今日は1.3BTCだった(30%値上がり)となると通貨としては不便がありますよね
そこで、価格が安定したステーブルコインが用いられる様になり、支払いは楽になったと言えます
ここでこんな疑問が出ると思います
どうやって円とドルと同じ価格を維持するの?
paypayや楽天ポイントとは何が違うの?
ステーブルコインが円とドルと同じ価格を維持する仕組み
ステーブルコインは実際のドル$を担保にして価格を安定させています
ステーブルコインを発行する企業に1ドルを預け、それを預かった企業は1ステーブルコインを発行します
1ドルを預けたら、1USDT(ステーブルコイン)を受け取るという一般的な金融機関みたいなイメージです
1ドル=1USDT
ステーブルコインにはUSDTやUSDC、BUSDなどがあり、これら時価総額が大きい企業はこの方式を採用しています
ここで疑問が出ると思います
あれ?仮想通貨って、分散管理で成り立っているんだよね?・・・
企業が間に入るって、これって中央集権型のやり方だよね?
そのステーブルコイン会社が倒産したらどうなるの?
そうです、これは中央集権型のやり方になっています。ステーブルコイン事態は分散管理システムで安全ですが、発行する企業がある、という観点からすると一般的な金融機関の様な扱いをされます。なのでステーブルコインを発行してもらう企業はしっかりと選ばなくてはなりません(倒産やハッキングのリスクを回避するため)
ステーブルコインの時価総額が最も大きいのはUSDTやUSDC、BUSDなどがあります。基本的にはこれらを選ぶといいです
この方式を法定通貨担保型といいます
小さくて経営が安定しない企業だといつ倒産するか不安ですよね^^;
ここでもう一つ疑問がありませんか
そもそも、ステーブルコインは仮想通貨をやる上で持たなきゃいけないの?
ステーブルコインは持たなくても大丈夫ですが、持っていた方が将来的に色々と便利です。
例えば
1.世界中の人とお金のやり取りが出来る
2.仮想通貨を使ったサービスに利用できる
3.他の仮想通貨と即時交換出来る
が可能です
1.ステーブルコインを使えば世界中の人や企業とお金のやり取りが出来るようになる
法定通貨を海外に送金しようとすると、間に企業が入って遅くなるし、手数料もかかりますよね^^;
ステーブルコインはブロックチェーン技術により、海外への送金も安全で素早く出来ます
2.仮想通貨を使ったサービスに利用出来るようになる
例えばDefiやブロックチェーンゲームなどです。Defiは仮想通貨を預けたり借りたり出来る銀行みたいな金融システムです(金融会社みたいですがユーザー同士で行われます)
サービスの利用はセキュリティの高いブロックチェーンが用いられ、ユーザー同士でのやり取りになるので、そもそも信頼なんてものは必要も無く、さらに通常銀行や金融機関でお金を借りるより手数料がかからないメリットがあります。
Defi運用ではステーブルコインを預け入れているだけで、年利10%以上も受け取れるプラットフォームも存在するそうです
ブロックチェーンゲームはブロックチェーン上で行われる、仮想通貨やNFT(非代替性トークン)を使ったゲームのことで、実際にゲーム内の通貨として仮想通貨が使われています。オンラインゲームに良くある課金システムは実際に円でゲーム内の通貨を買いますよね。あれと同じ感じです
ゲーム内のキャラクターやアイテムを売買したり、自分の持っているキャラクターに絶対の価値を付ける事が可能です
これはブロックチェーン技術で複製が出来ない事から可能になりました。他の課金制ゲームとは異なる点です
ブロックチェーンゲームは、ブロックチェーン上で行われているため、仮想通貨の取引と同じく、透明性が高くデータの改ざんが不可能で、公正な環境(チートプレイが出来ない)でプレイ出来ます。この事から、キャラクターの売買など、ゲームを楽しみながらお金儲けが出来ることも注目できます
ブロックチェーンゲームはweb3.0という次世代インターネットという事もあり将来性が高く、これからのゲーム市場に注目すると良いかもしれません
3.他の仮想通貨と即時交換出来る
初めは日本の取引所を使うと思いますが、海外取引所の場合はステーブルコインはとても重要です
例えば、ビットコインやイーサリアムなどの通貨を買うとします
初めは円を使って買うと思いますが、取引所での売り買いは基本的にはステーブルコインを使って行います
売り買いする度に、取引所で円に戻すというやり方はスピードが遅く、海外取引所での仮想通貨取引には不便なんです
自分の持っている仮想通貨が急に暴落したらどうしますか、直ぐにでも手元に置きたくなりますよね
そのために円に戻すのは手間がかかり時間もかかるのです。なので、仮想通貨取引には基本的にステーブルコインを資産として持ち、ステーブルコインを使って現物(仮想通貨)を買い売りするのです
また、ステーブルコインが価格を維持する仕組みは他にも、暗号資産担保型、アルゴリズム型があります
軽く説明すると、Maker DAOという企業が発行している仮想通貨DAIが暗号資産担保型、韓国企業のTerraform Labsが発行しているステーブルコイン、USTがアルゴリズム型です
ビットコインと電子マネーの違い
違いその壱 ブロックチェーン技術が使われているか否か
ビットコインと電子マネーの大きな違いがブロックチェーン技術が使われているか否かです。ビットコインはブロックチェーン技術を用いて不正や改ざんを防止し、資金を安全に管理しています。
ブロックチェーン技術とはとはネットワーク上の端末同士をダイレクトに接続し、暗号技術を用いて取引記録を分散管理するシステムです
これがビットコインが電子マネーと異なる点です
電子マネーは管理者が中央にあるシステム、ビットコインは端末(大勢の人が管理)が分散されているシステム
データを分散管理するブロックチェーン技術が使われている事で、電子マネーより信頼性が高いのです
むしろ、詐欺やハッキング対策をしていれば法定通貨より安全な通貨として使用できます(法定通貨はインフレやデフレに弱い為)
違いその弐 ビットコインやステーブルコイン等の仮想通貨はユーザー同士で直接お金のやり取りが可能
ビットコインやステーブルコインなどの仮想通貨は電子マネーと違い、ユーザー同士でお金のやり取りが可能となっています
ステーブルコインでお金のやり取りをする意味って何?そもそもやる必要あるかな。
もちろん、ただユーザーに送金するだけなら電子マネーだけで十分です
分散管理システムのおかげで、安全にユーザー同士でお金のやり取りが出来るという事です。それに、取引所での通貨の売り買いはユーザー同士行われます
電子マネー会社やクレジットカード会社はそうはいかなく、コンビニで買い物をするときや、他人に送金するとき必ず図の様に中央管理者(企業)が間に入って来ます
もし、将来この企業の信用が無くなれば通貨として成立しなくなりますよね^^;
まとめ
ステーブルコインは法定通貨と同じ価格を維持している
必ずしも持っていた方が良いとは限らないが、海外取引所を使う場合は必須
持っていると将来色々と便利
ブロックチェーン技術が使われているため、はるかに安全。
でした。勉強することも大事ですが、まずは少額で、遊び程度でも実際にやってみることをお勧めします